フクダ・アンド・パートナーズは、ミャンマー連邦共和国のヤンゴン市に「物流施設兼オフィス棟」の自社開発に着手し、2019年6月竣工を計画している。
<物流施設兼オフィス棟の完成イメージ(ミャンマー ヤンゴン市)>
100%出資の不動産開発会社「「FLP Tharkayta Co..Ltd.」を設立し、ティラワ工業団地とヤンゴン市内の中間地点に位置するタケタ地区において、「Life Infrastructure Town Tharkayta」のフェイズ1として開発するもので、7月1日に起工式を執り行い、約40名が参列した。
「物流施設兼オフィス棟」は、都市部に近いタケタ地区に設け、生活を支える衣食住関連商品の配送拠点、周辺地域の生活利便向上、人々が快適に働ける場として、永続的に利用される施設を目指す。
敷地9000m2に、施設は3期にわけて開発する計画で、1期は3階建て、延床4400m2の規模で、1・2階に倉庫、3階に事務所1000m2を設ける。
来年6月に竣工、7月稼働の予定でテナント募集中だ。
2期C棟も3階建てで、延床3900m2の規模で、1階にトラック、営業車両、メンテナンスカーの駐車場、2階に展示・研修開催施設・レンタルオフィス、3階はオフィスを計画している。
3期A棟は、オーダーメイドの施設を開発する予定で、企業誘致活動をしている。
成長するミャンマーの物流ニーズに対応
ミャンマーでは、都市部へのリードタイム短縮、店舗在庫バックアップ機能の拡充、品質の高い冷凍冷蔵に対する物流ニーズが高まっている。
タケタ地区は、ティラワ工業団地と都市部を結ぶ立地にあり、ティラワ工業団地で製造された製品や輸入製品を、ヤンゴン市内の企業や店舗、消費者の方々に方面別仕分けする小規模な中間拠点の必要性がある。
セキュリティレベルと施設品質が高い物流施設が、都市部近郊に不足しており、高い家賃の事務所内に、部品や製品等を置いている企業もあり、都市部近郊に倉庫兼事務所が不足していた。
物流施設開発の支援を行っている同社は2013年、ミャンマーへ進出し、2014年に設計・プロジェクトマネジメントのサービスを提供するF&P Myanmarを設立していた。
すでに設計監理業務や、プロジェクトマネジメント業務において数多くの実績があり、特に日本企業が多数進出しているティラワ工業団地においては、フジトランスコーポレーションの物流施設、両備ホールディングスの冷凍冷蔵倉庫建設のプロジェクトマネジメントの実績がある。
今回の物流施設兼オフィス棟開発について、同社の福田社長は、「ティラワ工業団地で製造されたものや輸入製品を、ヤンゴン市内の企業や店舗、消費者の方々に配送する中間拠点として、ティラワに進出されている企業にも便利に活用頂ける施設を自社開発しました」と説明している。
■物流施設兼オフィス棟概要
全体敷地面積:9,095.61m2
3棟・総延床面積想定:13,571m2
1期工事B棟:
敷地面積:3,693.89m2
延床面積:4,406.88m2
階高:3階
施設内容:
1F:倉庫1,166.53m2(冷凍冷蔵庫の設置可能、床荷重2ton/m2、梁下有効高さ6.5m)
2F:倉庫1,170m2(床荷重1ton/m2、梁下有効高さ3.0m)
3F:オフィス1,000m2(オフィスだけの利用可能)
(テナント募集中)
2期工事C棟:
敷地:1,885.32m2
計画延床面積:3,914.80m2
施設内容:
1F:B棟のトラック、営業車輌、メンテナンスカーの駐車場。
2F:展示会や研修会開催施設、レンタルオフィス
3F:オフィス
3期工事A棟:
敷地:3,515.08m2(企業誘致中。オーダーメイドで施設開発)
■問い合わせ
フクダ・アンド・パートナーズ
日本・本社担当:若林 TEL:03-5623-5788
ミャンマー駐在:岡庭 TEL:+959426171595
http://www.fandp.co.jp/
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