鴻池運輸とZMPは9月27日、国土交通省航空局が6月26日から公募した「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験 実証実験実施者」に共同で応募し、選定されたと発表した。
同実験は、国土交通省航空局が、深刻化する空港の地上支援業務の労働力不足に対応するため、空港の制限区域内で乗客・乗員の輸送を想定した自動走行車両の実証実験を行う国内初の取り組みで、11月頃~2019年2月頃にかけての実施を予定している。
成田国際空港で、地上支援業務の一部を請け負っているKONOIKEグループ・日本空港サービスの作業スタッフによる空港内移動を、ZMPが提供する自動運転実験車両で実施。
空港制限区域内という一般道路とは異なるルールが適用される環境下で、自動運転技術実装に向けた検証と課題の抽出を行う。
KONOIKEグループは、1994年の関西国際空港開港時から空港内の地上支援業務の請負サービス事業に進出し、関西国際空港をはじめ成田、羽田、伊丹、福岡、神戸など日本の主要空港の多くでさまざまな業務を受託している。
空港では近年の訪日旅客の急激な増加や、東京五輪を控えてのさらなる訪日旅客数の拡大に対応するための労働力不足が喫緊の課題となっており、地上支援業務のさらなる省力化と効率化が求められている。
今後は、鴻池運輸とZMPで実証実験の成功に向け、KONOIKEグループの実業務ノウハウとZMPの自動運転技術を組み合わせ、共同で準備を進めていく。