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運輸・倉庫/景気動向調査は3か月振りに悪化

2018年10月03日/調査・統計

帝国データバンク(TDB)は10月3日、「TDB景気動向調査(全国)2018年9月調査」を発表した。

「運輸・倉庫」の景気DIは49.5と0.8ポイント減。3か月ぶりに悪化した。軽油価格の上昇が続き2014年12月以来3年9か月ぶりの高値水準に達したほか、雇用過不足DI(正社員)が過去最高を更新するなど人手不足の深刻化が進み、景況感が悪化した。

7月の豪雨で中国地域の鉄道貨物輸送が打撃を受けるなか、空港閉鎖や大規模停電などの被害が重なったことが、大きな下押し要因となった。

観光客数の減少が響いた乗用旅客自動車運送と貸切旅客自動車運送や、輸出や輸入の貨物停滞などを受けた倉庫業や運輸付帯サービスも悪化し、業界全体で3か月ぶりに50を下回った。

今後の先行きについて、人手さえ手配できれば売上増加が期待できる(一般貨物自動車運送)、年末商戦やイベントが控えているため(冷蔵倉庫)、運賃の値上げ傾向が底堅い(一般貨物自動車運送)、東京五輪の特需が本格的に始まると予想される(一般貨物自動車運送)の声が挙がった。

一方、台風被害の影響が長引くと想定している(運輸に付帯するサービス)、燃料価格の高騰など経費が増えているなか、人出不足がさらに続きそう(一般貨物自動車運送)の悲観的な意見もあった。

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