商船三井は12月20日、自社船舶を用いて、日本海事協会、日立システムズ、三井物産とドローンを活用した船級検査の実証実験を行ったと発表した。
<実験に使用したドローン DJI社製MATRICE210(左)、FlyAbility社製ELIOS(右)>
実験は、商船三井の運航する石炭船が和歌山県のMES-KHI由良ドックに入渠した際に行われた。2機のドローンでカーゴホールド(船倉)とバラスト水タンク内を空撮し、発錆や腐食の状況、亀裂の有無を検査したことで、ドローンの有効性を検証した。
従来、入渠時に実施する船級協会による目視検査や船主・船舶管理会社による保守点検作業は、足場を組んで行ってきたが、今後はドローンを利用することで、これら高所・危険区域での作業の安全性向上や効率化が図れるとしている。