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米国/12月のアジア発TEU実績18.5%増、11月のアジア向け実績14.2%減

2019年01月15日/調査・統計

デカルト・データマインは1月15日付で、2018年12月分と年間のアジア発米国向け(東航)および、11月分の米国発アジア向け(西航)海上コンテナ輸送実績をまとめた。

<アジア10か国・地域発米国向けコンテナ輸送(東航)月次トレンド比較(12か月・3年間)2018年12月>
20190115beikoku1 500x281 - 米国/12月のアジア発TEU実績18.5%増、11月のアジア向け実績14.2%減

12月のアジア主要10か国・地域発のTEU(B/L・母船積地ベース・実入り・FROB含まず)は、前年同月比18.5%増の154万TEUで22か月連続のプラス。2018年累計は、前年比7.8%増の1684万TEUと通期で過去最高となった。

国・地域別では、アジア発1位の中国発(シェア63%)は前年同月比21%増と米中貿易戦争による関税引き上げ回避とみられる前倒し出荷増が9月以降続き、2018年累計は前年比8%増の1050万TEUと1000万TEUを越えて過去最高となった。

2位の韓国発(シェア12.5%)は、中国発TS分の増加で前年同月比47%増(2018年累計17.6%増)に。3位の台湾発(シェア4.6%)は0.7%増(累計17.5%増)。4位のベトナム発(シェア4.6%)は8.4%増(累計18.5%増)。5位の香港発(シェア4.1%)は0%減の横ばい(累計6.2%減)。6位のシンガポール発(シェア3.9%)は6.5%増(累計0.9%減)となった。

7位の日本発(シェア2.6%)直航分は前年同月比6.5%減(累計4.5%減)。TS分を含む日本発合計(荷受地ベース)は、前年同月比2.6%増の5万3000TEU。日本発TS分合計は1万2000TEUで、TS比率は24%に。韓国経由TS分は大阪、神戸、名古屋が前年比で増加した。

8位のインド発(シェア2.2%)は前年同月比36.6%増(累計19.9%増)。9位のタイ発(シェア2%)は2.5%増(累計8.6%増)。10位のマレーシア発は14.6%減(累計10.7%増)となった。

アジア発米国向け主要品目の動きでは、首位の家具類は中国発が前年同月比31.4%増で、アジア発全体も28.9%増。電子電機は中国発が23.9%増で、アジア全体も13%増。機械類、プラスチック、自動車関連、鉄鋼は中国発がそれぞれ、30%、23.6%、 33.9%、26.8%の増加となった。

<米国発アジア向けコンテナ輸送(西航)月次トレンド比較(12か月・3年間)2018年11月>
20190115beikoku2 500x340 - 米国/12月のアジア発TEU実績18.5%増、11月のアジア向け実績14.2%減

一方、米国発アジア向主要10か国・地域向(西航)TEUの11月分は、古紙や木材、プラスチックなどの減少による中国向けの31%大幅減などを受け、前年同月比14.2%減の46万9000TEUとなり、2018年1~11月の累計では前年同期比1.7%減の553万TEUとなった。

特に、アジア向けの32%を占める1位の中国向けは前年同月比31%減で、1~11月累計も前年同期比23%減だった。

2位で12%を占める日本向けは21.6%減となり、累計では1.6%減。同じく12%を占める3位の韓国向けは0.2%減の横ばいで、累計では32.5%増となった。

4位の台湾は9%を占め、11.7%減だったが、累計は32.5%増。5位~7位はそれぞれ8~7%を占めるインド、ベトナム、インドネシアが続くが、いずれも累計では台湾に並んで30.4%、56.4%、38.6%と二けたの増加となった。

日本港別では、1位が東京(シェア37%)で前年同月比11.4%減、2位が神戸(シェア21%)で9.3%減、3位が名古屋(シェア10%)で18.9%減、4位が横浜(シェア10%)で62.9%減だった。

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南石正和
mnanseki@datamyne.jp
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