東京ガスは3月18日、アズビル金門、東京ガスリキッドホールディングスおよびライナロジクスが、AIを活用したLPガス容器配送計画の最適化システムを開発し、4月より主としてLPガス事業者向けに発売を開始すると発表した。
アズビル金門と東京ガスリキッドHDは、昨年9月より共同でLPガス容器の配送効率化を目的とした実証事業を行っている。このたび、ライナロジクスの完全自動配車システムLYNA2(ライナ2)のクラウド版であるLYNACLOUD(ライナクラウド)に、実証事業に基づくLPガス容器配送計画・指示機能を実装することにより、このシステムを開発した。
システムは、LPガス事業者が配送先住所や複数の配送候補日等を入力することで、AIが最適な配送計画(配送日および配送ルート)を選定し、携帯端末などに配送ルートを指示するもの。
さらに、LPガス事業者がIoTによる遠隔検針を導入した配送先では、LPガス容器内の残ガス量を毎日把握する事が可能となるため、より適切な容器交換時期を判断でき、さらなる配送の効率化につながる。
配送員の高齢化ならびに人手不足の深刻化が問題視されるなか、このシステムの活用により配送計画を最適化することで、配送員の業務負荷の低減および働き方改革の実現や業務におけるヒューマンエラー防止への貢献も期待できる。
今後、アズビル金門と東京ガスリキッドHDは、このシステムの販売および導入に向けたソリューション提供を行う。
ライナロジクスは、テクノロジーパートナーとして、アズビル金門および東京ガスリキッドHDと協力しながらこのシステムの改良および供給サポートを行う。