日本郵船は3月18日、船舶の運航支援装置「J-Marine NeCST(ネクスト)」が「平成30年度水路技術奨励賞」を受賞したと発表した。
<飛鳥IIのブリッジに導入されたJ-Marine NeCST>
J-Marine NeCSTは、日本郵船とMTI、日本無線(JRC)が共同開発し、JRCから販売している装置。
電子海図へのハンドライティング機能で航海計画立案をサポートし、気象・海象予測システムをはじめとする各種システムとの連携により、船舶運航データの集約管理と共有が可能になることから、航海士の業務負荷を大幅に軽減できる。
日本郵船は中期経営計画「Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green」のキーワードの一つ「デジタライゼーション」を推進する一環としてJ-Marine NeCSTの導入を進めており、2018年度は計15隻に搭載して安全な航海に役立てている。
水路技術奨励賞は、日本水路協会が水路技術者の研究意欲を増進させて水路技術の進歩・発展を図るため、優れた業績を称えて表彰するもの。
電子海図へのハンドライティング機能などが航海士に広く受け入れられ、業務負荷を大幅に軽減して安全運航に寄与している点が高く評価され、受賞につながった。