日本郵船は3月20日、環境対応投資を使途とする90億円のシンジケートローン契約を締結した。
調達資金は、船舶エンジンからのSOx(硫黄酸化物)排出量を大幅に削減する装置「スクラバー」の搭載に用いる。
このローンは、三菱UFJ銀行がアレンジャー・エージェントとなり、JA愛知信連や信金中央金庫、西日本シティ銀行など8金融機関からの融資を取りまとめたもので、日本で初めて日本格付研究所(JCR)からグリーンローン原則への適合性について最上位評価の「Green1」を取得した。
日本郵船は、中長期環境目標への取り組みを財務面から支えるため、2018年5月に外航海運として世界初のグリーンボンドを発行したほか、同12月には太陽生命保険からのグリーンローン借入を実施しており、今回のシンジゲートローンはこれらに続く取り組み。
日本郵船によるグリーンファイナンス案件は、今回で総額200億円超となった。