日本通運は4月5日、政府米業務における不正行為に関して、日通は、農産物検査法違反により、広島簡易裁判所から罰金50万円の略式命令を受けたと発表した。
日通では、社会および関係者に、多大な心配と迷惑をかけたとして、謝罪するとともに、この度の処分の事実を厳粛に受け止め、全社を挙げてコンプライアンスの徹底と再発防止に取り組み、信頼の回復に努めていくとしている。
なお、不正行為の概要は、広島支店の社員が、倉庫保管中に雨漏りのため外装が濡れた2012年産の政府米(1袋30kg、玄米)15袋について、中の玄米が濡れていなかったことから、新袋に詰め替え、偽造した検査印を押印した。
加えて、2015年2月と2016年9月頃、保管中の荷崩れ等で外装が破れた2014年産の政府米(同)合計251袋を新袋に詰め替え、同様に偽造印を押印した。
これらの不正行為のうち2012年産の政府米15袋は、2016年5月~6月にかけて飼料用米として飼料工場(1か所)へ出庫された、というもの。