日野自動車は4月17日、小型トラック「日野デュトロ」を改良し、「2016年排出ガス規制」に対応するとともに、安全装備を大幅に拡充して5月7日に発売すると発表した。
＜日野デュトロ＞
新たな安全装備では、前進誤発進抑制機能を搭載。壁だけでなく店舗等のガラスも検知し、アクセルを踏み間違えた場合等にはエンジンの出力制御とブレーキ制動によって衝突回避を支援する。
また、低速衝突被害軽減機能も追加。従来から搭載していたPCSに加えて、10km/h以下の低速走行での衝突回避を支援する機能。前方の障害物に気付かずにブレーキを緩めて走り出した場合等には、エンジンの出力制御とブレーキ制動によって衝突回避を支援する。
さらに、狭い場所に駐車するシーン等で接触回避を支援するため、障害物との距離を警告音とディスプレイ表示で注意喚起するクリアランスソナーを採用。視界支援には、LEDヘッドライトの全車標準化と、国内小型トラック初となる「電子インナーミラー」を採用している。電子インナーミラーは、積み荷などで視界を遮られても後方の安全確認がしやすくなるよう、カメラにより後方映像を表示する。また、通常のインナーミラーとしての使用も可能だ。
環境性能では、改良を加えたパワフルかつ経済的なエンジンと、尿素水を使用しない先進後処理システムDPR-Ⅱの組み合わせを全車に採用し、排出ガスのさらなるクリーン化を実現した。全車2016年排出ガス規制に適合しており、車両総重量7.5t超車を中心に一部車型はJ-OBDⅡに対応している。
ICTサービス「HINO CONNECT」に対応、PCS作動状況を顧客（運行管理者）へメールでお知らせする等の各種通知機能をはじめ、稼働をサポートするためのコンテンツを提供している。
さらに、ハンズフリー機能付BluetoothR搭載オーディオとステアリングスイッチを全車に標準搭載しました。これにより、ステアリングを握ったまま通話やマルチインフォメーションディスプレイの操作ができる等、利便性も向上している。
東京地区希望小売価格は、日野デュトロ ハイブリッド2SG-XKU710M-TQVMX、ワイドキャブ ロングボデー全低床、最大積載量2.0tで605万3184円（消費税込み）。
