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商船三井/9万トン型の次世代型石炭輸送船を開発

2019年06月19日/IT・機器

商船三井は6月19日、国内造船所と共同で90型(載貨重量9万トン型)の次世代型石炭輸送船を開発検討し、設計したと発表した。

新型船は、日本の重要な電源リソースである石炭の安全で安定的な輸送と経済性を両立させ、顧客と環境にとって最適で「ストレスフリー」な輸送の提案をコンセプトとし、「EeneX(イーネックス)」のブランドで顧客へ提案する。

主な特徴としては、貨物ホールドにダブルハル構造を採用し、ホールド内側面をフラット化することで石炭の掻き落とし作業を不要とし、揚荷役効率の改善と荷役時間の短縮を実現する。

貨物ホールドの形状にはセミボックスシェイプ型を採用。ホールド下部の傾斜部(サイドホッパー)を極力減らすことで石炭の荷溜まりを防止し、揚荷役効率を改善させる。

また、バラスト水を漲水する貨物ホールドを貨物積載専用化し、貨物ホールドへバラストを漲水する手間を省くことで、貨物に塩分・錆などが混入するリスクを大幅に軽減させる。

ブランド名には、開発のキーワードとなったさまざまな「E(効率性:Efficient、安全性:Ease、環境:Ecological、経済性:Economical、進化:Evolve)」と、相乗効果を表現する「X」を組み合わせ、引き続き石炭火力発電の一翼を担い世界のエネルギー普及に寄与する思いが込められている。

■EeneXの概要
全長:235m
全幅:38m
型深:20.05m
載貨重量トン:8万9900MT

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