LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





東京港品川ふ頭、横浜港山下ふ頭/ヒアリ確認

2019年07月19日/3PL・物流企業

東京都港湾局は7月19日、7月17日に東京都品川区の東京港品川ふ頭で発見されたアリについて、ヒアリと確認したと発表した。

確認された個体は、全て殺虫処理するとともに、確認地点周辺では、殺虫餌(ベイト剤)と粘着トラップを設置している。

環境省が全国港湾調査の東京港品川ふ頭での調査において、7月16日に設置したトラップを回収時に、ヒアリと疑わしいアリ1個体を確認し、周辺のコンテナヤード外側のフェンス沿いの地面にさらに約 30 個体、雑草が生えた地面にアリが出入りする巣穴を2カ所を確認した。

確認されたアリ(防除時を含む)は、ヒアリの働きアリ100個体以上、幼虫数個体で、有翅アリ、蛹、卵は確認していない。

さらに、横浜市は7月18日、横浜港山下ふ頭のコンテナ内にヒアリ約1200個体以上確認したと発表した。

<ヒアリが発見された場所>

20190719yokohama1 500x313 - 東京港品川ふ頭、横浜港山下ふ頭/ヒアリ確認

<今回確認されたヒアリ(横浜市環境科学研究所撮影)>

20190719yokohama2 500x328 - 東京港品川ふ頭、横浜港山下ふ頭/ヒアリ確認

コンテナ内と貨物外部、床面で確認されたアリは、1200個体以上(働きアリ1000個体以上、サナギ100個体以上、卵100個体以上)だった。

中国厦門(アモイ)港から出港したコンテナ船が、東京港を経由、7月12日に横浜港本牧ふ頭に入港し、コンテナを陸揚げし、7月16日午前本牧ふ頭からコンテナを山下ふ頭の荷さばき地に陸送された。

7月16日11時30分頃、事業者がコンテナから荷下ろし作業中にコンテナ内にヒアリと疑わしいアリを発見したため、確認された働きアリ、サナギ、卵に、噴霧式殺虫剤と殺虫餌(ベイト剤)により殺虫処理を行い、コンテナの扉を閉鎖し、コンテナ外に荷下ろしされ、貨物の周囲に殺虫餌(ベイト剤)を設置した。

12時10分頃に横浜市に通報。17時頃殺虫したアリのサンプルを横浜市が確認したところ、ヒアリの疑いがあったため、横浜市から環境省関東地方環境事務所に通報。

7月17日午前、環境省関東地方環境事務所職員、横浜市職員と事業者が、コンテナ内の貨物とコンテナの床面、荷下ろしされた貨物にアリ(約300個体以上)を確認。確認されたアリの殺虫処理を行った後、荷降ろしされた貨物をコンテナ内に移動し閉鎖した。

環境省関東地方環境事務所が依頼した専門家がヒアリであることを確認。

7月18日以降、事業者が当該コンテナ内のすべての貨物に対し、くん蒸処理を実施予定。

今後、横浜市は引き続き、環境省等と協力して本牧ふ頭のコンテナが陸揚げされた場所や山下ふ頭の確認地点周辺等を中心に調査を実施し、疑わしいアリを発見した場合は速やかに殺虫処分するなどの防除を実施する。

また、くん蒸処理実施後の当該貨物について、事業者の立ち会いにより、貨物に生きたヒアリがいないかどうか確認するとともに、港湾関係者に注意喚起を行い、関係機関に情報共有する。

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース