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ローソン/既存物流網を活用した「廃棄食品回収」の実証実験を開始

2019年07月31日/SCM・経営

ローソンは7月31日、三菱食品、日本農産工業、三菱商事と連携し、ローソンの既存物流網(商品配送後のトラック戻り便)を活用した、店舗の廃棄食品回収の実証実験を、8月1日より東京都内の3店舗で開始すると発表した。

<食品リサイクルの流れ(イメージ)これまでの取り組み>

20190731lawson1 - ローソン/既存物流網を活用した「廃棄食品回収」の実証実験を開始

<食品リサイクルの流れ(イメージ)今回の取り組み>

20190731lawson2 - ローソン/既存物流網を活用した「廃棄食品回収」の実証実験を開始

実証実験の結果をふまえ、2020年度に、関東エリアの400店舗での実施を目指している。

実証実験では、店舗から回収した廃棄食品をローソン店舗への商品納品後のトラックの戻り便を活用して千葉県市川市にある三菱食品の物流センターに集約する。その後、別の収集運搬会社がリサイクル工場に廃棄食品を配送し、工場で飼料に加工した後、日本農産工業を通じて畜産農家に提供される。

従来、ローソンでは、廃棄食品の収集運搬会社が店舗ごとの廃棄食品を直接回収し、リサイクル工場に配送している。今回の取り組みでは、収集運搬会社を通さず、既存の店舗物流網を活用するため新たな人員の手配の必要がない。

この取り組みは、収集運搬会社が店舗に行く必要がないため、食品リサイクルの向上だけではなく、ドライバー不足の解消や、走行するトラック台数の削減によるCO2 の削減に繋がると考えている。

本来食べられるのに捨てられる食品、いわゆる「食品ロス」は世界で約13億トン(※国際連合食糧農業機関公表値)、日本で643万トン(環境省公表 2016年度推計値)発生しており、大きな社会課題となっている。

ローソン店舗でも、食品ロスは年間約4.4 万トン発生している。ローソンは、2006 年5月から、収集運搬会社が店舗で発生した廃棄食品を直接回収し、飼料(豚やニワトリのエサ)や肥料としてリサイクルする取り組みを開始し、現在は約2800店(2018年2月時点)

■実証実験の実施店舗
ローソン 丸の内パークビル店:東京都千代田区丸の内2-6-1
ローソン 晴海トリトンスクエア店:東京都中央区晴海1-8-16
ローソン 南砂二丁目店:東京都江東区南砂2-37-1

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