国土交通省は9月6日、東日本大震災により被災した中小造船事業者の本格的な復興に向けた取り組みを支援しているが、今般、この復興支援プロジェクトの目玉である「みらい造船」の新工場が完成したと発表した。
<みらい造船所の現在の様子、先端部分にシップリフト>

<みらい造船所施設鳥観図>

<シップリフト図1>

<シップリフト図2>

みらい造船は、気仙沼市に隣接して存在していた「木戸浦造船」、「小鯖造船鉄工所」、「澤田造船所」及び「吉田造船鉄工所」の4つの造船会社の集約により誕生。新工場は、国内3例目となる最新鋭の設備「シップリフト」(船舶昇降機)を導入する。
このみらい造船の新工場(上屋)は、総事業費が105.5億円。そのうち造船復興補助額が70.3億円で完成したもの。敷地(約4万m2)は気仙沼市から借受、用地取得・地盤改良に復興交付金63.5億円が充てられた。
東日本大震災の被災地には、水産業を基幹産業とする地域が多数あり、造船業はそれを支える重要な役割を果たしている。国土交通省では、東日本大震災により被災した中小造船事業者の本格的な復興に向けた取組を支援してきた。
なお、みらい造船新工場の完成式典は9月8日に開催する。
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