ジャパン マリンユナイテッド(JMU）は10月1日、熊本県の有明事業所でLYNX LINE SHIPPING S.A.社向けに建造していたVLCC「ENEOS GLORY（エネオス グローリー）」を引渡した。
＜ENEOS GLORY＞
ENEOS GLORYは、中東～日本間の原油輸送における最適船型を採用したマラッカマックス型VLCCの次世代船。
最新の解析技術による低抵抗・高効率を追求した最適船型を開発、併せて、独自の省エネデバイス「Super Stream Duct」「SURF-BULB」「ALV-Fin」の最適化によって、従来船に比べ大幅な燃費削減を達成している。
また、最新式電子制御エンジン、低摩擦塗料、大直径プロペラの採用で、燃費性能の向上を図っているほか、「LEADGE-BOW」と呼ばれる船首形状と新騒音規則にも配慮した低風圧居住区の採用で、実海域性能も向上させた。
環境面では、SOxスクラバーを搭載し2020年1月からの燃料油中の硫黄分濃度規制に適合。GHG（温室効果ガス）排出規制のEEDIに対して、2020年以降の契約船に適用されるPhase2レベルを先取りして満足しているほか、バラスト水処理装置の装備、有害物質一覧表の保持に適合するなど、さまざまな環境規制に対応している。
■ENEOS GLORY
全長：339.5m
幅：60.00m
深さ：28.50m
喫水：21.085m
総トン数：16万723
載貨重量：31万2217トン
主機関：WinGD W7X82 ディーゼル機関1基
航海速力：15.5ノット
定員：30名
船級：NK
船籍：パナマ
