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ラサール/オープン・エンド型私募コアファンド運用開始

2019年11月18日/SCM・経営

ラサールインベストメントマネージメントインク(ラサール)は11月18日、オープン・エンド型私募コアファンド「ラサール・ジャパン・プロパティ・ファンドの運用を11月15日から開始したと発表した。

このファンドは、日本の不動産を投資対象としたオープン・エンド型の私募コアファンドで、大手機関投資家を含む国内投資家から約600億円のエクイティ出資コミットメントを得た。オープン・エンド型私募ファンドのエクイティ出資コミットメント額としては、国内では過去最大規模。国内大手金融機関を中心としたシンジケートローンをあわせると、約1000億円の資産をシードポートフォリオとしてスタートした。

ファンドのシードポートフォリオは、ラサール独自の不動産投資分析のフレームワークであるDTU分析によって選定された6物件で構成される。今後、主に4大都市圏(東京、大阪、名古屋、福岡)で、主要4アセットクラス(オフィス、物流施設、賃貸住宅、商業施設)の物件への投資を行い、2022年までに2000億円、2024年までに3000億円まで資産規模を成長させる計画だ。

ラサールでは、コア不動産運用の手法が日本市場では限られていたため、グローバルスタンダードを取り入れたオープン・エンド型コアファンド市場が拡大する余地は大きいと考えている。ラサールの運用の強みは、グローバル・リサーチ戦略部門による分析に基づいた運用、経験豊富なシニアマネジメントで構成される投資委員会での議論・投資判断、長年に亘って培われたファンド運用プロセスのベストプラクティスにある。国内投資家からの出資による組成となったが、今後は海外投資家からの投資を募ることも検討していくとしている。

ラサールの日本法人であるラサール不動産投資顧問のキース藤井社長は、「ラサールは、世界の主要先進国でオープン・エンド型コアファンドを組成運用することを経営方針の一つとしており、本ファンドは、北米と欧州で弊社が運用するコアファンドに続く、弊社の旗艦ファンドとなる。ラサールは、本ファンドの組成により、グループ会社が運用する上場物流リート(「ラサールロジポート投資法人」 銘柄コード:3466)と合わせて、日本国内不動産のコア運用基盤を強化することとなった。オポチュニスティック型運用商品と共に、国内外投資家の幅広いグローバル不動産投資ニーズに応える体制を一層強化していく」と述べている。

■ファンド概要
名 称:ラサール・ジャパン・ プロパティ・ファンド
ファンド類型:オープン・エンド型 私募コアファンド
投資対象:主として4 大都市圏(東京、大阪、名古屋、福岡)に立地するオフィス、物流施設、賃貸住宅、商業施設
運用開始日:11月15日

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