帝国データバンクは3月6日、新型コロナウイルスの影響による上場企業の業績修正動向調査(2020年3月3日時点)を発表した。
それによると、新型コロナウイルスが列島各地へ猛威を振るっている。上場企業は連日、新型コロナウイルスの影響や対策など発表しているが、企業業績においても影響が出はじめている。
3月3日時点で、「新型コロナウイルス」の影響を含め、業績の下方修正(連結、非連結)を発表したことが確認できた上場企業は50社となった。特に修正額が大きかったのは、旅行代理店大手エイチ・アイ・エス(東証1部、連結)の1250億円。
<業種別の下方修正を行った会社数>
業種別にみると、製造業が26社(構成比52.0%)でトップ。次いで卸売業(11社、同22.0%)と続く。生産活動全体及びグループ会社の工場稼働へも影響を及ぼしはじめている企業がみられた。
運輸・通信業も2社が下方修正をおこなっている。
2020年の決算に向けて、先行き不透明感のある新型コロナウイルスの感染の広がりが収束しなければ、今後も下方修正を発表する企業の増加が懸念される、としている。