産業別労働組合のUAゼンセンは5月27日、加藤勝信厚生労働大臣に対し、「新しい生活様式」下での労働者の安全確保と働き方に関して要請を行った。
要請の内容は「『新しい生活様式』に対応する労働者の安全確保と働き方の支援」「雇用の維持、事業の継続と倒産防止対策の強化」「医療提供体制の強化と治療薬・ワクチン開発の推進」の3項目。
このうち、「雇用の維持、事業の継続と倒産防止対策の強化」に向けては、旅客自動車運送事業(タクシー業)が有償で行える貨物運送の対象に、食品や日用品の宅配を加えることを要請している。
また、「『新しい生活様式』に対応する労働者の安全確保と働き方の支援」に向けては、物流事業者から「県外に移動するため感染リスクの高いことを理由に、病院での診療拒否や子どもの登校拒否の事例が発生している」「配達時に消毒スプレーをかけられた」といった報告があったことなどから、これらの差別やハラスメントを抑止するため、国や自治体には抑止のための更なる強いメッセージの発信と刑法に則った厳密な対処を求めている。