JR貨物は7月15日、2020年度第1四半期の輸送動向を発表し、コンテナ貨物は444万トン(前年対比14.3%減)、車扱160万6000トン(15.0%減)だった。
コンテナは、新型コロナウイルス感染症による需要低迷の影響を大きく受け、エコ関連物資、積合せ貨物を除く全ての品目で前年を下回った。
紙・パルプは国内需要減少により大幅減となったほか、食料工業品は、外出自粛および現地生産化の影響により、清涼飲料水およびビールの輸送が低調に推移した。化学工業品・化学薬品は自動車産業向けの樹脂等が減送となったほか、自動車部品は相次ぐ自動車工場の稼働停止および生産調整の影響を受け、前年を大きく下回った。
一方、エコ関連物資は、建設発生土や焼却灰などの輸送が順調に推移し前年を上回った。
コンテナ全体では、対前年14.3%減となった。
車扱は、石油が外出自粛の影響を受け大幅に減少し、車扱全体では前年比15.0%減だった。
コンテナ・車扱の合計では、前年比14.5%減となった。