スズケンとシンバイオ製薬は9月7日、シンバイオが自社販売を開始する抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」について、日本国内でのメーカー物流および卸流通をスズケングループが受託することで合意したと発表した。
受託開始日は10月から。
受託に至った背景には、スズケングループが業界に先駆けて事業展開したメーカー物流およびスペシャリティ医薬品流通の実績と国内新規参入メーカーの受託実績、そして、グループ各社の物流サービスと機能をシンバイオに評価してもらえたという経緯がある。
メーカー物流は、エス・ディ・コラボが受託し、メーカー物流センターでの保管・管理をエス・ディ・ロジが担う。また、メーカー物流センターから卸物流センターまでの輸配送を、中央運輸を中心とした医薬品共同配送ネットワークが担う。
卸流通については、スズケングループの医薬品卸7社および東邦薬品をはじめとする共創未来グループ各社が担う。
スズケングループは、今後も医薬品流通において、厳格な温度管理と確実なトレーサビリティを確保するなど、製薬企業の要望に応えていく。
また、患者へ確実に医薬品を届けられるよう安心・安全で高品質な流通を実現し、日本の医療に貢献するとしている。
なお、「トレアキシン」は、殺細胞性の抗腫瘍薬であり、1970年代からドイツで使用が開始され、現在50か国以上で低悪性度非ホジキンリンパ腫(低悪性度NHL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、慢性リンパ性白血病(CLL)などを適応として使用されている。