日野自動車の米国での販売子会社である日野モータース セールス U.S.A.(米国日野販売)と生産子会社の日野モータース マニュファクチュアリング U.S.A.(米国日野製造)は、クラス4からクラス8までのゼロ・エミッション車の開発ロードマップ「プロジェクトZ」を発表した。
同日に行われたバーチャルライブイベントでは、米国の電動化技術を牽引する先進的なパートナーとの協業で実現した極めて包括的なゼロ・エミッショントラックのショーモデルを展示。
HINO MシリーズのシャシにSEA Electric社のモーター「SEA-Drive 120a」を搭載したクラス5のEVトラックをはじめ、トヨタの燃料電池システムを搭載したHINO XLシリーズのクラス8のFCトラクター、さらに、Hexagon Purus社のフル電動ドライブシステムを搭載したクラス7のEVトラクターと、Xos Truck社のX-Packバッテリーと電動ドライブシステムを搭載したHINO XLシリーズのクラス8のEVトラックを出展した。EV開発に関して、米国日野はセンタードライブとeアクスルの両方の可能性を検討していくとしている。
米国日野販売のグレン・エリス カスタマー・エクスペリエンス担当シニア・バイス・プレジデントは「業界がゼロ・エミッションに向かう中で、我々はトヨタやHexagon Purus、XOSとともに総合的に取り組み、顧客のニーズを満たすサスティナブルかつコストを抑えた商品ラインナップを実現していく。現在、電動車導入の準備ができている顧客に対しては、SEA Electric社が、HINO Mシリーズのシャシに同社のSEAドライブ120aを組み合わせた車両をすでに用意している」と語った。
米国でのプロジェクトZは、1991年の世界初となるハイブリッドバス市販化から始まる環境フロントランナーとしての日野ブランドをさらに強固なものにする。今後、2021年前半に試作車両を製作、2022年には顧客と実証を行い、2024年までに量産開始を予定している。
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