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佐渡汽船/株式交換で佐渡汽船運輸を完全子会社化

2020年10月16日/SCM・経営

佐渡汽船は10月16日、佐渡汽船運輸との株式交換契約締結を決議し、同日、この株式交換契約を締結したと発表した。

これは、9月18日開催の取締役会において、佐渡汽船を株式交換完全親会社、連結子会社の佐渡汽船運輸を株式交換完全子会社とする株式交換を行うことが決議されていたもの。

この株式交換の目的は、収益基盤の改善と併せて、債務超過解消に向けて同社並びに同社グループの資本及び財務基盤の強化を図っていくにあたり、含み益のある資産の売却や、新株式発行を伴う株式交換による財務基盤の良好な連結子会社の完全子会社化等を検討する中で、同社連結子会社である佐渡汽船運輸を株式交換により完全子会社化することとした。

なお、どう社グループでは3月より徐々に新型コロナウイルス感染症拡大による影響がみられ、4月7日以降の緊急事態宣言発令を契機に、ゴールデンウイーク期間中を底とする観光客の予約キャンセルやビジネス客及び佐渡市民の移動自粛により、4月以降は同社グループの売上高が著しく減少しており、同社グループの事業に影響を及ぼしている。としている。

また、都道府県をまたぐ移動の自粛は6月19日に全国を対象に解除されたものの、その後も新型コロナウイルス感染症の収束は見えず、需要の回復に一定期間を要すると見込まれることから、営業債務の支払い及び借入金の返済等の資金繰りに懸念が生じるとともに、2020年12月期第2四半期連結会計期間における重要な営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により、同社グループの第2四半期連結会計期間末は債務超過となっている。

また、2020年12月期連結会計年度においても、2019年12月期連結会計年度より継続して重要な営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する当期純損失を計上していることにより、債務超過になる見込みであるとしている。

■株式交換完全子会社
名称:佐渡汽船運輸
所在地:新潟県佐渡市吾潟183番地1
事業内容:貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、自動車分解整備事業
資本金:7900万円
設立年月日:1939年7月12日
決算期:12月
従業員数:286名
2019年12月期決算:売上高19億300万円、営業利益300万円、経常利益4100万円、親会社株主に帰属する当期純利益2300万円

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