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ラクスル/ネスレ日本の納品率改善とコスト削減をハコベルで実現

2020年10月21日/IT・機器

ラクスルの運営する物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」は10月21日、ハコベルを利用する荷主企業の1社であるネスレ日本で、確定したオーダーに関しての納品率の大幅な改善と運送コストの削減および業務の効率化を実現したと発表した。

ハコベルは、現在、物流DXの実現に向けた取り組みとして、荷主企業の繁忙期における運送業務のデジタル化を行なっている。今回の取り組み内容はそのうちの配車業務の効率化、そして納品率と運送コストの改善だ。

<ペットボトルを積み込むトラック>
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<従来の業務フロー>
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<ハコベルコネクト導入後>
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ネスレ日本が近年シェアを急激に伸ばしている商品のひとつが、「ネスカフェ」のペットボトルコーヒー。ここ数年で需要が拡大しており、国内シェアは約50%に達している。

現在、2つの生産工場から直接、取引先へ商品を直送しており、常時20社ほどの運送会社へ依頼をし、1日に300台〜500台ものトラックの手配をしている。商品需要が高まるほど、より多くの運送トラックが必要になり、需要が高まる繁忙期の8月には、通常時の10倍のトラックが必要となり「いかに確実にトラックを手配するか」ということが喫緊の課題だった。

また、複数の運送会社と連携して行われる物流業務において、「情報連携の適正化」も課題の一つだった。運送会社とのアナログな受発注のやりとりの他、社内においても、工場、物流部門、営業部門における部署間の情報連携が一元化しておらず、トラブルが発生してしまうこともあった。その上、繁忙期となると需要が通常時の6倍にまで高まることもあり、納品ミスにつながるリスクを抱えていた。

この課題を解決するために、プロジェクトを開始。社内の部署間の情報連携および、提携運送会社への配車依頼を「ハコベルコネクト」を利用することで、情報の一元化が実現し、配車業務に関わる全ての配送ステイタスをリアルタイムで可視化できるようになった。

前年までは、繁忙期での情報連携の不備による配達ミスなどにより再配達のコストなどが数百万円単位でかかっていたが、今年は確定したオーダーに関しての納品率も大幅に改善し、同時に再配達コストを削減することができた。また、配車業務時間に関しても短縮され、業務の効率化を実現することができた。

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