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セイノーHD、ラクスル/オープンパブリックプラットフォーム開始

2022年08月08日/3PL・物流企業

セイノーホールディングスとラクスルは8月8日、「ハコベル」を設立し、物流業界の基盤となる「オープンパブリックプラットフォーム(O.P.P.)」の実現を目指して事業を開始したと発表した。

<セイノーHDとラクスルのジョイントベンチャー「ハコベル」>
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ジョイントベンチャー「ハコベル」を設立したのは、「物流業界の基盤となる「オープンパブリックプラットフォーム(O.P.P.)」の実現」、「運送会社・ドライバー側への物流関連商材(燃料・物流資材)を中心とした調達支援」、「荷主とドライバーを直接マッチングさせることで、高品質かつ低価格な配送の仕組みを提供」することを目指すことになる。

物流業界には、労働環境や低賃金によるトラックドライバーの不足、多重下請け構造の常態化、カーボンニュートラルへの強い要請や上がり続ける物流コストなどに代表される社会課題が山積している。

そこで、これらの問題を解決するべく物流プラットフォーム「ハコベル」を2015年に立ち上げ、ラストマイルから都市間の幹線輸送までを支えるマッチング事業「ハコベルカーゴ」と荷主企業に対して配送計画最適化・管理業務を行うためのソフトウエア「ハコベルコネクト」を提供するSaaS事業を展開してきた。

そうした事業運営をしていく中で、さらなる社会課題の解決に邁進するためには単独で事業を展開するのではなく、パートナーシップが必要だと考えた。そして様々な協議を経て、全国に展開する輸送網を基盤に「商業物流No.1」として顧客荷主数12万件超、発着合わせた取引先数80万件超などの強い実績があり、「物流を知り尽くした」セイノーHDとジョイントベンチャーを設立するに至ったもの。

このパートナーシップを通じて、複数サービスの相互乗り入れを可能とし、物流業界の基盤となる「オープンパブリックプラットフォーム(O.P.P.)」の実現を目指す。すでに、セイノーグループへの先行導入を開始しており、各営業拠点から「貸切車両の見つけやすさ」「システムとしての使いやすさ」などの高評価を得ている。このパイロット運用で得たフィードバックをもとに、さらなるプロダクト改善やシステム改良を重ね、多くの運送会社が使っていけるように推進していく。

また、ジョイントベンチャー化を契機にセイノーグループが持つ調達力を活用して、今まで実現が難しかった運送会社・ドライバー側への物流関連商材(燃料・物流資材)を中心とした調達支援を強化する。

さらに、物流部門に強みを持つ総合商社、セイノー商事との連携を燃料・物流資材の購入補助を皮切りに、この8月からはじめており、今後さらにセイノーグループの各種調達力を活かし、車両購買やリース支援など多岐に広げていく。これにより、ハコベルに登録する多くの運送会社・ドライバー、そして、このプラットフォームに賛同してもらえる運送業界各社との共存共栄と利便性、働きやすさを追求していくとしている。

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