ANAホールディングスが10月27日に発表した2021年3月期第2四半期決算によると、貨物収入は国際線が508億円(前年同期比0.6%減)、国内線が86億円(31.6%減)となった。
国際線貨物では、旅客便の運休・減便が相次ぎ、貨物スペースの供給量が低位で推移する中、緊急物資の輸送需要の増加に加え、8月以降は完成車・自動車部品や半導体・電子機器等の需要が徐々に回復し、需給の逼迫が継続した。
このような状況で、ANAグループでは貨物専用機による臨時便・チャーター便の設定や、旅客機を使用した貨物臨時便の運航を積極的に推進した結果、旅客便の運休・減便の影響で輸送重量は前年同期を大幅に下回ったものの、収入は前年並みの水準を確保した。