福島県とトヨタ自動車は6月4日、パートナー各社と福島発の水素・技術を活用した新たな未来のまちづくりに向けた社会実装の検討を開始したと発表した。
プロジェクトには、トヨタとカーボンニュートラルで協業する日野自動車やいすゞ自動車など、6月4日時点で13のパートナーが参画。
街の生活インフラで災害時の避難拠点でもあるスーパーマーケットやコンビニエンスストアの配送等において、日本に多い30万人規模の都市における水素のある暮らしの実装モデルを創出し、全国にある同規模の都市へ展開することを目指す。
＜水素を活用したまちづくりのイメージ＞
具体的には、浪江町の福島水素エネルギー研究フィールド（FH2R）で造られた水素を活用し、配送用として複数台の燃料電池（FC）トラックを導入。また、コネクティッド技術による運行管理や水素充填タイミングの最適化など、各地域の実情に応じたエネルギーマネジメントを実践していく。
＜日野といすゞのFCトラック＞
このほか、FH2Rが立地する浪江町をはじめ県内各地域のニーズや困りごとへの対応として、FCのキッチンカーやドクターカー等を運用。さらに、県内の店舗や工場等で水素を活用し、サプライチェーン全体での低炭素化にも取り組む。
■参画パートナー（6月4日現在）50音順
アサヒグループホールディングス
イオン
いすゞ自動車
佐藤燃料
セブン‐イレブン・ジャパン
デンソー福島
根本通商
日野自動車
ファミリーマート
マルト
ヨークベニマル
ローソン
産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所 再生可能エネルギー研究センター
■関係機関
新エネルギー・産業技術総合開発機構
