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IMO/大型外航船のCO2規制、2023年から既存船も対象に

2021年06月18日/SCM・経営

国土交通省は6月18日、国際海事機関(IMO)の第76回海洋環境保護委員会で世界の大型外航船への新たなCO2排出規制「既存船燃費規制(EEXI)・燃費実績(CII)格付け制度」に関する条約が採択され、2023年から規制が開始されることになったと発表した。

これにより2023年1月1日以降、従来は新造船のみが対象であったCO2排出規制が、既存船に対しても適用されることとなる。

<既存船燃費規制(EEXI)概要>
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新制度のうち、「既存船燃費規制(EEXI)」では既存船の燃費性能を評価し、基準値を下回る船に対してエンジン出力制限や省エネ改造によって新造船と同レベルの燃費性能達成を義務付ける。また、新造船への代替インセンティブを確保することで、新造船への代替を促す。

<燃費実績(CII)格付け制度 概要>
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「燃費実績(CII)格付け制度」では、毎年の燃費実績を格付けし、一定の評価を下回った船に改善計画の提出と主管庁による承認を義務付けることで、継続的な省エネ運航を促進させる。

IMOは「既存船燃費規制(EEXI)・燃費実績(CII)格付け制度」について、2020年11月の第75回海洋環境保護委員会で導入に合意し、そのための海洋汚染防止条約の改正案を承認。今会合で、同規制案の最終的な審議を行った結果、全会一致で条約改正案を採択した。

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