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ヨコレイ/千葉県千葉市に関東地区の東の拠点を新設へ

2021年10月08日/物流施設

横浜冷凍(ヨコレイ)は10月8日、千葉県千葉市に「千葉リサーチパーク物流センター(仮称)」を新設すると発表した。

<千葉リサーチパーク物流センター(仮称)>
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建設予定地のちばリサーチパークは東関東自動車道の佐倉 IC から約 6km に位置し、都内だけでなく圏央道を経由して北関東や東北地区へもアクセス可能で、茨城県の大洗港-北海道間のフェリー貨物の取り扱いも見込める物流の要衝の地。

同社はすでに圏央道沿いで6か所・計約14 万トンの冷蔵倉庫を展開しており、新たに建設する千葉リサーチパーク物流センター(仮称)が関東地区の東の拠点として加わることにより、首都圏から北関東までをカバーする広域物流ネットワークが完成する。

センターのコンセプトは、省人化・省力化に特化した、地球にやさしい最新鋭の次世代型冷蔵倉庫。作業用ロボットを使用したデバンパレタイズシステム(DPS)を導入し、荷下ろし後の貨物の運搬からパレットへの積み上げ、フィルム梱包までの一連の作業を完全に自動化する。このシステムにより、従来の半分以下の人員での作業が可能となり、省人化・省力化が実現する。

省エネ化の取り組みの 1 つとして、同社最大級の太陽光発電システムと大容量リチウムイオン蓄電池を導入し、同社初の「蓄電による冷蔵倉庫の冷却」を行う。平常時だけでなく災害等の非常時にも、同センターで発電したエネルギーで倉庫内の冷却が可能。また、同センターの社用車には EV(電気自動車)を採用し、太陽光発電システムと蓄電池を連携させた充電ステーションを設置する。災害時には非常用電源として利用可能であり、BCP対策としても有効。

事務所棟は、同社初の ZEB評価取得を目指している。事務所棟に設置する空調機器や照明設備等の省エネ化により消費電力を従来比で 50%以上削減するとともに、太陽光発電により 50%以上の創エネを実現し、建物のエネルギー消費量の収支をゼロ以下にする。

<起工式で挨拶するヨコレイの吉川会長>
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ヨコレイの吉川俊雄会長は「当センター建設によって、東京の東の入り口を抑えることができた。環境配慮、働き方改革など、全て SDGS 精神にのっとった、CASBEE“A”を取得した福岡 ISLANDCITY 物流センターを環境性能で大きく上回る画期的な冷蔵倉庫となる」と述べた。

■概要
名称:千葉リサーチパーク物流センター(仮称)の
住所:千葉県千葉市若葉区上泉町 958 番 10
敷地面積:1万9748m2
延床面積:2万5135m2
建築面積: 8,901m2
構造:鉄筋コンクリート造 3 階建て一部鉄骨造
収容能力 3万475 t (F 級:2万7583t C&F 級:1870t C 級:1022t
主な設備:デバンパレタイズシステム、省エネ型自然冷媒冷凍機、屋上太陽光発電システム(816.48kW)、リチウムイオン蓄電池(480KVA)、EV 自動車充電ステーション、カーゴナビゲーションシステム&電動式移動ラック
竣工:2023年2月予定

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