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SBS東芝ロジティクス/大分ロジセンターのIE活用事例を発表

2022年03月04日/3PL・物流企業

SBS東芝ロジスティクスは、3月2日、日本インダストリアル・エンジニアリング協会(日本IE協会)が主催する「2021日本IE協会年次大会」において、物流現場改善におけるIEの取組みをテーマに大分ロジセンターの改善事例を発表した。

<発表の様子>
20220304sbstoshiba1 520x293 - SBS東芝ロジティクス/大分ロジセンターのIE活用事例を発表

この大会は、「IEが奏でる未来響創~ニューノーマル時代のパラダイムシフトを支えるIE~」を今年度のテーマとし開催された。1.常に市場の変化に適応していくための「企業戦略」、2.“人”にフォーカスした「人財力」、3.自律的な改善にフォーカスした「現場力」、4.業界などの境界を超えシームレスに活用される「拡がるIE」の4つの分科会から構成されている。

同社が事例を紹介したのは、第4分科会の「拡がるIE~業種を超えたIE活用~」。製造業(モノづくり)生まれのIEを、他業種でより広く展開させることを目指していた日本IE協会が、2021年5月に開催した「全日本物流改善事例大会 2021」において物流合理化努力賞を受賞した同社の発表を見て、製造現場以外でIEを活用している事例として声掛けされた。

その内容は、課題背景として、庫内作業者の高齢化による減少傾向に伴い、ピッキング作業を専任ではなく他工程からの応援で対応する機会が増加しており、作業の生産性向上が喫緊の課題であったということ。

この課題に対しての解決策が、応援者の作業動作を確認したところ、特に経験の浅い作業者にムダな動作が多いことが判明。作業手順書では表現できない動作を“秒”(IE手法)の目で切り込み、分析を行いピッキングに関わる動作を改善。作業動作の統一を図るとともに動作時間の削減を実現したものだ。

<右:佐藤広明社長、中央:発表者の吉永富士男大分ロジセンター長、左:櫻井俊常務>
20220304sbstoshiba2 - SBS東芝ロジティクス/大分ロジセンターのIE活用事例を発表

当日は、会場およびオンラインで約580名の人々へ、先の改善取り組み内容から、将来に向けたAI、ロボット技術の活用への取組みまでを紹介した。SBS東芝ロジスティクスは今後もIE手法を活用したロジスティクス現場の生産性向上に積極的に取り組んでいくとしている。

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