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F&P/機能が変わる複合ビルオープン、仙台市等4者協定

2022年04月06日/物流施設

フクダ・アンド・パートナーズは4月6日、平時と非常時で機能が変わる「リバーシブルビル」をコンセプトとした「仙台長町未来共創センター」のオープニングセレモニーを開催した。

<オープンした仙台長町未来共創センター>
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<左からフクダ・アンド・パートナーズの福田哲也社長、丸和運輸機関の和佐見勝社長、仙台市の郡市長、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦所長>
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あわせて、フクダ・アンド・パートナーズは、仙台市、東北大学災害科学国際研究所及び丸和運輸機関との4者間で、地域における企業防災及び災害時支援等に関する協定書を締結し、オープニングセレモニーにおいて協定書の締結式を行った。

フクダ・アンド・パートナーズは、創業以来、「建設・不動産のコ・ソーシングサービス」 提供を通して、生活インフラである物流施設を支えてきたが、2011年の東日本大震災発生の際には72施設もの物流センターの復旧に取り組んだ。

仙台長町未来共創センターは、その東日本大震災時の「経験」と、地域の人々の生活を守り支えたいという「想い」から、フクダ・アンド・パートナーズが企画設計し、開発した防災型リバーシブルビル。

平時には、再エネ100%電力の調達、並びに電気・水素自動車対応のV2Xシステム導入などを通して脱炭素社会に貢献する郊外型オフィスビルとして各種サービスを提供。

一方、非常時は地域防災施設となる。東北大学災害科学国際研究所との企業防災・地域防災・BCPに関する共同研究の知見を基礎にして、蓄電池や非常用発電機により3日間電気が消えないことを実現し、さらには仙台市との協定に基づいて、帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設の機能を果たす。

テナント入居企業や地域企業も加わった「産・学・官」が永続的に共創することを通して、この施設が持続可能な社会(SDGs)の実現に寄与し続ける存在となれることを目指していくとしている。

フクダ・アンド・パートナーズの福田哲也社長は「東日本大震災の時の経験が今回、地域における企業防災及び災害時支援等での4者協定につながった。これが実現したのも多くの人の『想い』と絆の強さによるもの。今後も機会があれば、社会貢献につながる事業を進めていく」と語っている。

■施設概要
施設名称:仙台長町未来共創センター
階数: S造5階建て
敷地面積:1426.67m2 (431.57坪)
延床面積:2864.73m2 (866.58坪)
施設内容:オフィス・保育所・学童保育施設・セミナースペース・備蓄倉庫
企画設計・監修:フクダ・アンド・パートナーズ一級建築事務所
実施設計・施工:安藤・間
電気設備工事:きんでん
環境設備工事:エナジア
事業主:フクダ・アンド・パートナーズ

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