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JINS/商品流通で物流拠点から店舗への出荷業務を改善

2022年04月06日/SCM・経営

ジンズ(JINS)は4月6日、サプライチェーンマネジメントの効率化と環境への配慮を目的に、国内2カ所の物流拠点から全国の店舗に商品を出荷する流通体制の改善を実施すると発表した。

<物流拠点から店舗への商品流通体制の改善を実施>
0406jins - JINS/商品流通で物流拠点から店舗への出荷業務を改善
今回の改善は、店舗の売り上げ規模ごとに商品出荷頻度と出荷量を見直し、店舗で欠品を起こさずに全体の出荷回数を削減できるように最適化する。その結果、商品出荷回数が約35%減となり、年間で約15%の二酸化炭素(CO2)排出量の削減が見込めるという。

また、曜日ごとに大きく変動していた出荷量の差分が小さくなるため、出荷作業などの物流に携わる従業員や店舗で商品を受け入れる従業員の作業工数を削減にもつながり、サプライチェーンマネジメントの効率化できるとしている。4月7日から実施する。

ジンズは、事業拡大に伴うBCP(事業継続計画)対策や環境対策を目的に、2021年9月に稼働した大阪倉庫を含む、2カ所の物流拠点から全国の451店舗(3月末時点)に商品を配送している。また、2022年2月からは、AIを活用した未来予測型経営システムの本格運用も始め、需給コントロール改革にも取り組んでいる。

一方で、これまで店舗での欠品リスク回避の点から全体の約8割の店舗に対し毎日、物流拠点から出荷を行っていたため、売り上げ規模が小さい店舗でも新店であれば毎日自動的に出荷が行われるなど、店舗によって入荷頻度が高くなり過ぎているなどの課題があった。

そこで、この課題解決のため、物流の2拠点化や需給コントロール改革と合わせ、店舗への流通体制の改善に着手することにしたという。

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