ジャパン マリンユナイテッド(JMU)は4月8日、熊本県玉名郡長洲町の有明事業所で、Wealth Line Inc.(ウェルス ライン インク)向けに建造していた次世代省エネ型バルクキャリア「FJ ROSSA (エフジェイ ロッサ)」を、3月1日に引き渡したと発表した
<FJ ROSSA (エフジェイ ロッサ)>
エフジェイ ロッサは、フランスのダンケルク港要求を満足する最大船型。最新の省エネ技術を織り込み、JMUが開発した環境性能に優れたGシリーズ182000DWT(G182BC)に、新構造規則(CSR-H)、NOx(窒素酸化物)排出規則「TierIII」を適用したバルクキャリアの7番船となる。
新船では、最新の解析技術を使い、低抵抗・高効率を追求した最適船型を開発し、独自の省エネデバイスの「Super Stream Duct」「SURF-BULB」「ALV-Fin」の装備や最適化をすることなどで、従来船に比べ大幅に燃費を削減した。
また、「LEADGE-Bow」と呼ばれる船首形状と、新騒音規則に配慮した低風圧居住区を採用し、実海域性能を向上させた。加えて、電子制御エンジン、低摩擦塗料、大直径プロペラを導入し、船の燃費性能を向上させた。
そのほか、バラスト水処理装置の装備、有害物質一覧表の保持、NOx排出規則の適合などの環境規制にも対応した。
■概要
主要寸法:全長292m×幅45m×深さ24.55m×喫水18.234m
載貨重量:18万2309トン
総トン数:9万3297
主機関:MAN-B&W 7S65ME-C8.5-HPSCR ディーゼル機関1基
航海速力:15.05ノット
定員:25名
船級:NK
船籍:マーシャル諸島