大王製紙、伊藤忠ロジスティクス、三井倉庫ロジスティクス、デンソーテンは4月12日、運送事業者4社(アートバンライン、遠州トラック、フジトランスポート、優輪商事)と協力し、コンテナ部分を着脱できるスワップボディコンテナ車両を用いた異なる運送事業者間で、四国~関東間での中継輸送の実証実験を3月7~11日にかけて実施したと発表した。
実証実験では、長距離輸送の効率化やドライバーの長時間労働の負荷軽減に、スワップボディコンテナ車両を活用した中継輸送がどの程度効果があるかを検証。また、輸送業務と荷役作業を分離するための、スワップボディコンテナの運用に必要な検討項目を明確にする目的で実施した。
実証実験の結果、荷主と運送事業者のマッチングやトラックとコンテナの整合性を図ることで、異なる運送事業者が参画できる中継輸送の可能性を確認した。また、一部の運行では輸送業務と荷役作業を分離し、荷役作業を荷主が行うことで、ドライバーの体力的な負担軽減や長時間労働の改善を図った。
なお、中継輸送については、これまでも同一運送事業者による取り組みが行われているが、今回は異なる運送事業者を組み合わせた実証実験のため、荷主と運送事業者のマッチングを行い、ドライバーが間違ったコンテナを運ばないよう、QRコードを用いた「幹線中継輸送運行管理システム」を使用した。
<コンテナのQRコードと運行表のQRコードをスマートフォン専用アプリでペアリングして出発>