セイノーグループとアートグループは3月17日、引越業務に関する協業範囲を拡大とより高品質なサービス提供を目指し、業務提携に関する基本合意書を締結したと発表した。
<人手不足問題解決へ協業>
両グループは2001年から、西濃運輸とアート引越センターにおいて、引越の繁忙期である2月から4月にかけて、西濃運輸の事業所にアート引越センターが引越関連商品を持ち込み、西濃運輸が幹線輸送および配達業務を担当する形で協力してきた。
今回、新たにセイノーグループのセイノースーパーエクスプレスとアート引越センターが連携し、引越業務における両社のリソースを最大限活用し、業界全体が直面している人手不足問題の解決とより高品質なサービス提供を目指す。
また大型商品に個人宛配送についても相互連携を図る。具体的には現在、西濃運輸が取り扱っている大型商品の個人宛配送を、2名スタッフ体制で配送から設置作業までを行うアートセッティングデリバリーがラストワンマイル配送で補完する。これにより輸送効率の向上や環境負荷の低減につなげるとともに、大型商品の日時指定や開梱・設置、廃材回収など顧客の利便性向上を図る。
西濃運輸とアートセッティングデリバリーは、既に幹線輸送とラストワンマイル配送のトライアルを実施し、相互理解を深めている。今後は商品の受け渡し方法や顧客へのサービスレベルの向上へ、課題や仕組みづくりに着手し、全国展開を進めていく。
こうした取組を通じ両グループは、顧客満足度向上と業界全体の発展への貢献に引き続き取り組む。また輸送業界の人手不足の解決を目指し得意分野での連携を強化することで、業界全体の連携を拡大し、物流業界の魅力を高め、働きやすい環境づくりに貢献していく考えだ。
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