商船三井は4月20日、新しい技術スローガン「One mile ahead」を制定したと発表した。
<「One mile ahead」のロゴ>
新たなスローガンでは、安全運航と環境負荷低減の深度化を目指す技術革新の象徴として「荒天時の航海のように荒波に揉まれようとも目標地点を目指しながら“1マイル”ずつ着実に前進していく」と「業界のリーディングカンパニーとして常に“1マイル”先の技術を目指していく」というグループの意志を示した。
また、今回のスローガンは、2009年に発表した「船舶維新プロジェクト」と、2016年の「船舶維新NEXT~MOL SMART SHIP PROJECT~」の流れをくんだものになる。
<「ONE MILE AHEAD」のPR 動画>
商船三井は、「海の技術を進化させるイノベーション」を、サステナビリティー課題(マテリアリティ)に定め、グループ会社、社外パートナーと共に技術開発を推進。また、2021年6月に発表した「環境ビジョン2.1」の中で「2050年ネットゼロ・エミッション達成」を目標に掲げている。
同社では、数多くの技術革新要素を含む、こうした戦略は、世界が抱える環境問題に対し、自社が取り組むべき喫緊のミッションとしており、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展で物流全体が大きく変わる中、新スローガンを「海運事業から想起される技術イノベーション開発のリーディングカンパニーとして業界をけん引する」ための旗印にしていく考えという。