LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





日本通運/BCP対応型の米国向け海上輸送サービスを開発

2022年08月03日/3PL・物流企業

日本通運は8月3日、米国西海岸の荷役作業の停滞や港湾ストライキに備えたBCP対応型サービスとして、「日本発米国東海岸経由シカゴ向け」と「日本発欧州ロッテルダム経由米国各地向け」の海上混載サービスを開発したと発表した。

<日本発米国東海岸経由シカゴ向けサービス>
20220803nx 520x286 - 日本通運/BCP対応型の米国向け海上輸送サービスを開発

<日本発欧州ロッテルダム経由米国各地向けサービス>
20220803nx1 520x291 - 日本通運/BCP対応型の米国向け海上輸送サービスを開発

米国向けの海上輸送は、西海岸の港湾混雑により本船スケジュールの変更や遅延が発生し、新たなスペース確保が難しいことに加え、積み替えする鉄道ターミナルの混雑や、トレーラーのドライバーが不足するなど、物流に大きな影響が出ている。また、西海岸の労使交渉による港湾ストライキ発生のリスクも懸念され、先行き不透明な状態が続いている。

新サービスでは、米国西海岸の港湾混乱を回避することで、米国各地へ安定したリードタイムで確実な輸送を提供する。

■サービス概要
「日本発米国東海岸経由シカゴ向けサービス」
【輸送ルート】
東京/横浜/名古屋/神戸/CFS受け、釜山経由ニューヨーク/ノーフォーク揚げ、シカゴCFS向け(門司、博多地区から出荷の場合は、神戸CFS受け)
※シカゴCFSからデトロイト/ナッシュビル/アトランタCFSへの転送や、輸入者指定納入先への配達も可能

【スケジュール】
東京CFS~シカゴCFSの場合:約47日間

【特徴】
・西海岸を経由しないルートのため、西海岸の港湾混乱の影響を受けず「リードタイムの見える化」が可能
・東京港にて船積み後、シカゴ CFS までコンテナを開封せず、安全にシカゴ CFS まで輸送可能
・発着地とも NX グループの自社 CFS による高品質なオペレーション

「日本発欧州ロッテルダム経由米国各地向けサービス」
【輸送ルート】
東京/横浜/名古屋/神戸/CFS受け、ロッテルダムまでの直行サービス、ロッテルダムでコンテナデバンニング後、米国向け海上輸送を行い、米国各拠点へ輸送(門司、博多地区から出荷の場合は、神戸CFS受け)

【スケジュール】
東京CFS~シカゴCFSの場合:約74日間

【特徴】
・ニューヨーク、シカゴ、ヒューストンなど、米国における多くの仕向け地までの輸送に対応
・通常の米国向けと同様の手続きで、煩雑な手続きが不要
・日本、オランダ、アメリカで連携し、貨物現地到着までトータルにNXグループがサポート

日本通運、CBcloud/軽貨物チャーター配送サービスの実証実験を開始

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース