佐川急便は10月4日、八洋、北海道網走市の日本体育大学附属高等支援学校(日体大支援学校)と、網走産の農産品を首都圏へ市場外流通する輸送トライアルを9月22日に実施したと発表した。
トライアルでは、日体大支援学校が生産したトウモロコシを、佐川急便が集荷して航空便を活用して東京まで輸送。八洋が経営する都内のコンビニエンスストアで販売した。
具体的には、日体大支援学校が生産する農産品(トウモロコシ)を収穫後、出荷作業(上図①)。次に、出荷準備された農産品を佐川急便が集荷し、女満別空港にトラックで輸送する(②)。
女満別空港で航空輸送のためのコンテナ積み替え後、航空機で羽田空港へ空輸(③)。羽田空港に到着後、佐川急便の空港営業所で農産品の仕分けを行い、仕分け後トラックに積み込み、コンビニエンスストア(八洋の経営店舗)へトラックで輸送(④)。コンビニエンスストアへ到着後、店先に農産品を並べて販売する(⑤)。
同取り組みは、市場流通が主流の農産品について、これまで農産品を生産していたものの販路の複数化を行うことが難しい生産者に対して、インターネットを活用した産直ビジネスの需要が高まっていることから、網走市の農産品を一大消費地である首都圏に安全かつスピーディに輸送し、農産品購入における選択肢を増やすことで多様な消費者ニーズに応えるもの。
3者は今回のトライアルで得た成果や課題を検証して、今後も様々な農産品輸送を行い、地域の活性化に努めていくとしている。