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Locus Robotics/日本市場へ進出、AMR25台でEC物流効率化

2023年01月12日/IT・機器

DesignFuture Japanと米国の自律移動ロボット(AMR)メーカーLocus Roboticsは1月11日、DesignFuture Japanが展開する建材サンプルECサイト「Material Bank Japan」の運用実証事業の実施で連携すると発表した。

「Material Bank Japan」は、インテリアデザインや建築設計などのデザイナーが多様なメーカーの建材サンプルを1つのサイトで素早く検索でき、深夜0時までの注文で最短翌朝に一箱で受け取れる、建材サンプルマーケットプレイス。

今回の運用実証事業では、1月11日からの約4か月間、千葉県市川市にある「Material Bank Japan」の物流センターにLocus RoboticsのAMR「LocusBots」25台を導入し、ピッキング作業の自動化や効率化を通じた労働環境の改善とサステナビリティ、「Material Bank Japan」利用者の顧客体験向上の実現を目指す。

<LocusBots>
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物流センターでは、「Material Bank Japan」のウェブサイトで発注された建材サンプルが、マテリアルバンクの倉庫管理システム(WMS)からLocusソリューションに転送され、Locusソリューションが注文を最適化したうえで、LocusBotsに情報を送る。LocusBotsは自律的に6000m2の配送センター内を動き回り、ピッキングスタッフと協力してサンプルをピッキングし、出荷担当者に届ける。

LocusBotsにはサンプルを集めるためのボックスを載せる台とディスプレイが設置されており、ディスプレイには必要なサンプルと入れる対象のボックスの情報が表示される。物流拠点の倉庫エリアには棚1列ごとに「Material Bank Japan」のピッキングスタッフが待機しており、スタッフは自分の担当エリアへ訪れたLocusBotsのディスプレイの表示に従って、棚から取り出したサンプルを指定のボックスに入れる。

<DesignFuture Japanの中沢 剛CEO(左)と、Locus RoboticsのRick FaulkCEO(右)>
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LocusBotsは、ピッキングスタッフの無駄な歩行時間をなくし、オーダーの正確性を保証することによって、庫内作業の生産性を2倍以上向上させることが可能。また、高度なメンテナンスとリサイクル技術により、LocusBotsをほぼ無制限に長寿命化することができる。

Locus Roboticsは2015年に設立されたロボットメーカー。同社のAMRは、DHL Supply Chain、GEODIS、Radial、Ryder eCommerce、VF Corporationなどのグローバル企業が採用し、米国、欧州、アジアの250以上の拠点で1万台以上が稼働している。

LocusBotsの日本への進出は今回が初めて。Locus Roboticsは日本を重要な市場と位置づけており、実績があり、柔軟で費用対効果が高く、拡張性のあるロボティクス・ソリューションを日本の物流拠点に提供することを目指している(アジアでの展開はシンガポール、オーストラリアに続く3か国目)。

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