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商船三井/メタノールを主燃料としたメタノール輸送船が竣工

2023年01月19日/IT・機器

商船三井は1月19日、同社が運航するメタノールと重油の2元燃料に対応したメタノール輸送船“Cypress Sun(サイプレス サン)”の命名・竣工式が、同月17日に現代尾浦造船で執り行われたと発表した。

同船は、大阪船舶から同社が用船し、同社から Waterfront Shipping Company Limited(以下、WFS社)に長期貸船される。なお同船は、2021年に竣工し、同社がWFS社に貸船している“Capilano Sun(キャピラノサン)”の姉妹船となる。

<メタノール船“Cypress Sun”>
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<命名・竣工式典の様子>
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メタノール燃料は、従来の舶用燃料を燃焼した場合に比べ、燃焼時の硫黄酸化物(SOx)排出量を最大99%、粒子状物質(PM)排出量を最大95%、窒素酸化物(NOx)排出量を最大80%、二酸化炭素(CO2)排出量を最大15%削減することができる。

将来的には、多様な排出源から回収したCO2と再生可能エネルギーを利用して製造された水素を合成し生産されたeメタノールや、バイオガス由来のバイオメタノールなど、非化石原料由来のメタノールを燃料として活用することで、排出されるネットGHG排出量を削減することが可能だ。

同社は、世界最大級のメタノール輸送船隊19隻(同船含む)を運航しており、このうちメタノールを燃料として活用できる2元燃料船については2016年から保有し、船隊を拡大してきた。現在、世界で就航しているメタノール2元燃料タンカー23隻のうち同船を含め5隻を同社が運航している。

商船三井グループは、「商船三井グループ 環境ビジョン 2.1」に則り環境課題に向き合い、世界最大級のメタノール専用船保有船社として、これまでに培ってきた経験やノウハウを生かし、メタノール輸送サービスのさらなる拡充に取り組むと共に、ネットゼロ・エミッションを通じた地球環境の保全に貢献するとしている。

■仕様
全長:186.07m
全幅:32.30m
DWT:4万9999MT
船舶管理会社:MOL Tankship Management

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