プラスオートメーション(+A)は、東京都江東区に開設した新たな拠点「+A base」の内部を、3月1日のグランドオープンに先駆けて初公開した。
+A baseは、都内に分散していた本社、R&D・デモスペース「cube」、ロボットメンテナンスセンターを集約し、1月に開設。各機能を1拠点に集約したことで部門間の連携を強化し、サービスレベルの向上につなげた。
建物は都営新宿線「西大島駅」前に所在する低層ビルの1階一部と2階を賃借しており、1階はロボットのデモスペース、2階には本社やR&D、メンテナンスセンターなどの機能を設けている。
+Aでは、2020年11月の時点で12拠点・700台だったロボット導入実績が、現在では73拠点・2500台以上に増加。当時は十数名だった人員も、50人程度に増員している。
2023年度には「これまでの3年間で築いた実績を、1年で倍増させる」(山田 章吾CEO)と、事業の急成長を見込んでおり、RaaS(Robotics as a Service)で提供するロボットもラインナップが増えていることから、新施設では業容拡大への備えとしてフロア面積を従来の1.5倍程度に拡大した。
デモンストレーションを行うスペースには、従来から扱っている仕分けロボット「t-Sort」に加え、立体型ロボットソーター「t-Sort 3D」や大型AMR(自律走行型搬送ロボット)「JUC-S800R」などの最新機種も展示してあり、これらのロボットを連携させた入庫仕分けの自動化ソリューション(同拠点で初公開)が稼働する様子を実際に見ることができる。
<デモスペース&ロボットメンテナンスセンター>
ロボットメンテナンスセンターには、顧客から返却された整備待ちのロボットや保守部品等が所狭しと置かれていた。t-Sortは機体上部に設置するトレイパーツのバリエーションが6種類程あり、顧客の要望に合わせた出荷前のカスタマイズ作業もロボットメンテナンスセンターで行っている。従来は本社などと拠点が分かれていたが、1拠点に集約したことで部門間の行き来を容易にし、ロボットの発注から出荷までの期間短縮を可能にした。
また、今後は大型モニターを設置し、客先に導入したロボットの稼働状況を見られるようにすることで、現場で起こった不具合等の状況を正確に把握し、アフターサポートの向上につなげる予定だ。
本社オフィスは、執務エリアのほか、打ち合わせ室や大会議室、ラウンジなどのスペースで構成。女性社員の割合が増えていることもあり、女性メンバーが中心となって明るく開放的な空間をデザインした。
+A baseでは、すでに各拠点からの移転作業を完了しており、今後は内装などの最終仕上げを経て3月1日にグランドオープンする予定。
■「+A base」概要
所在地:東京都江東区大島3-1-6(オリコム城東ビル)1・2F
アクセス:都営新宿線「西大島駅」徒歩1分、JR「亀戸駅」徒歩13分
床面積:1056m2(320坪)