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NXHD/1200億円超でcargo-partnerなど63社を子会社化

2023年05月12日/SCM・経営

NIPPON EXPRESSホールディングスは5月12日、Cargo-Partner Group Holdingとその子会社の計5社から、中東欧を主な拠点として全世界でロジスティクスサービスを展開するcargo-partnerをはじめとする計63社の株式を取得することに合意し、5月12日付で株式譲渡契約を締結したと発表した。

株式の取引は、欧州持株子会社NIPPON EXPRESS EUROPEの完全子会社である特別目的会社を通じて、現金を対価として行う。63社の全株式が対象で、取得価格は8億4500万ユーロ(1267億5000万円)。取引実行日は2023年11月~2024年5月を予定している。

63社のうちcargo-partnerは、オーストリア・ウィーンに本拠地を置き、欧州の産業集積地として注目が高まる中東欧地域に強固な物流事業基盤を有するとともに、NXホールディングスが「NXグループ経営計画2023―非連続な成長 “Dynamic Growth”―」の中でコア事業の成長戦略に据えている自動車、電機・電子、医薬品産業の海運・航空フォワーディング事業を中心に欧州、アジア、北米で事業展開している。cargo-partner以外の62社は、同社が事業を展開している40か国の各事業会社となる。

NXホールディングスは、cargo-partnerから提供された情報と幾度のコミュニケーションを重ねることにより成長戦略、豊富な人材、企業文化への理解を深め、長期ビジョンの実現に向けてグループとともに成長する可能性を協議してきた。

その結果、cargo-partnerをはじめとする63社をグループの一員として迎え入れることが、両社の持つ優位性を生かし相乗効果によるさらなるフォワーディング事業の強化、営業活動の活発化、グローバル市場における存在感を高めることが実現できるとの結論に至り、株式の取得を決定した。

NXホールディングスは、cargo-partner等63社が加わることで、「中東欧地域のロジスティクス基盤補完によるネットワークの拡大と欧州地域の提供サービス拡充」「海運・航空貨物取扱量拡大によるグローバル市場での競争力の強化」「グローバル展開する顧客のさまざまな要望に応え、特にアジアと欧州を結ぶロジスティクス需要への対応力とグローバルアカウント体制の増強」「互いに異なる顧客基盤と国・地域の相互補完によるロジスティクス事業のシナジー創出と拡大・発展」を見込んでいる。

■「cargo-partner」概要
所在地:Airportstraβe 9, 2401 Fischamend, Austria
事業内容:フレイトフォワーディング
資本金:300万ユーロ(4億5000万円)
設立:1983年11月30日
株主:Cargo-Partner Group Holding(100%)

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