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商船三井/シップ・オブ・ザ・イヤー、グループ運航船ダブル受賞

2023年05月23日/IT・機器

商船三井は5月23日、保有・運航する世界初のウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)搭載石炭輸送船 “松風丸”(しょうふうまる)が、「シップ・オブ・ザ・イヤー2022大賞」を、同社が保有しグループ会社であるフェリーさんふらわあが運航する日本初のLNG燃料フェリー“さんふらわあ くれない”が「シップ・オブ・ザ・イヤー2022 大型客船部門賞」をそれぞれ受賞し、同社グループ運航船としてダブル受賞となったと発表した。

<松風丸>
20230523mol1 520x293 - 商船三井/シップ・オブ・ザ・イヤー、グループ運航船ダブル受賞

<さんふらわあ くれない>
20230523mol2 520x293 - 商船三井/シップ・オブ・ザ・イヤー、グループ運航船ダブル受賞

シップ・オブ・ザ・イヤーは技術的、芸術的、社会的に優れた船舶および海洋構造物の建造を促進するために1990年から日本船舶海洋工学会が授賞しており、今回で33回目を迎えた。

同社グループ運航船が受賞するのは、2019年のLNG燃料タグボート”いしん”以来3年ぶり、大賞受賞は7度目となる。

“松風丸”は、ウインドチャレンジャー帆を搭載した10万DWT型ばら積船で、東北電力の専用船として主に豪州やインドネシア、北米からの石炭輸送に従事している。風力を推進力として直接利用することで大幅なGHG排出量の削減を実現した点、帆を海洋気象状況に応じて最適な状態に全自動で維持する制御装置や、船員に最適航路を提案する Weather Routing System などの付帯装置も開発し実装している点などが高く評価された。

“さんふらわあ くれない”は、日本初のLNG燃料フェリーとして環境負荷低減とモーダルシフトを実現、またカジュアルクルーズを提供している。とりわけ安定したLNG燃料運航を実現し、GHG削減のみならず沿岸・港海域での環境負荷低減にも貢献していること、さらに国内では実績が少ないLNGインフラ整備を実現したことなどが高い評価を受けた。また、大阪~別府間という身近でかつ歴史ある航路でLNG燃料化を実現したことは、一時的な影響のみならず、環境負荷低減に対する関心を高める役割を果たしていることも評価された。

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