協栄産業は6月15日、東日本旅客鉄道(JR東日本)とジェイアール東日本物流(JR物流)が実施する新幹線荷物輸送「はこビュン」による多量輸送トライアルに参加すると発表した。
JR東日本とJR物流は新幹線を活用した高速・多量貨物輸送により、「物流の2024年問題」や「CO2排出量削減」、「地方創生」等、社会的課題の解決を目的に列車荷物輸送サービス「はこビュン」による多量輸送のトライアルを実施する。今回、初めての取り組みとして、青森県にある新幹線車両基地(盛岡新幹線車両センター青森派出所)から荷物の積み込みの際に、AGV(無人搬送車)や客室輸送専用台車等も使用し、今後の実用化に向けた課題の抽出を行う。
同社は、AGV(無人搬送車)として協働運搬ロボット「Thouzer」を荷受け場所から新幹線車両までの搬送に試用し生産性等を検証する予定。台車を牽引しライントレース機能及び同社製サウザーリンクス機能により自動走行させることで、これまで人が行っていた搬送作業を代替することが可能となる。同社は今後も物流関連の課題解決に向けたソリューション提案を推進していくとしている。
■トライアル概要
実施日:2023年6月16日
輸送列車:臨時列車 はやぶさ72号 新青森駅 9:37発 → 大宮駅 12:30着
輸送区間:盛岡新幹線車両センター青森派出所~大宮駅
※停車駅:新青森駅、盛岡駅、仙台駅
荷物搭載:6~8号車(3両)
※1~5号車は旅客発売
※TRAIN DESK、グリーン車、グランクラスは営業停止
輸送商品:鮮魚、スイーツ、生花、電子部品等 約600箱程度
※一部商品は盛岡駅で積み込み