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アマゾン/全国11か所にDS新設、700万点以上翌日配送可能に

2023年07月06日/物流施設

アマゾンは7月6日、全国11か所にAmazonの配送拠点である、デリバリーステーション(以下、DS)を開設することを発表した。これによりアマゾンは2023年末までに日本で50か所以上のDS配送網を構築し、700万点以上の商品の翌日配送が可能となるという。

11か所のうち栃木県、群馬県、富山県、山梨県、静岡県、奈良県、岡山県の7県では初めての配送拠点開設となる。アマゾンは2022年にも青森や沖縄など18か所にDSを開設しており、配送能力を拡充している。

<アマゾンロジスティクスのアヴァニシュ ナライン シング代表>

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こうした取組みについて、アマゾンロジスティクスのアヴァニシュ ナライン シング代表は「顧客の近くにDSを開設することで、より安全かつ迅速な配送が可能となる。新たな拠点開設によりAmazon Flexドライバーを含む働く機会を全国で新たに3500以上創出する。また配送網の拡充により置き配を推進し、再配達削減やドライバーの負荷軽減やCO2削減にも貢献したい」と抱負を語った。

アマゾンは、ヤマト運輸や佐川急便、日本郵便などパートナー配送業者による配送と、委託先配送業者で構成される独自の配送プログラム「アマゾンロジスティクス」の、2つの方法で配送している。DSは全国25か所のフルフィルメントセンター(以下、FC)から集まった荷物を顧客に届けるラストワンマイルを担う。

<ラストワンマイルを担うデリバリーステーション>
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2024年問題や人手不足を背景に、アマゾンでは拠点開設に伴う物流人材確保についてアヴァニシュ代表は、「働く時間を自由に選べるAmazon Flexや、地域の配送業者と連携するデリバリーパートナー(DSP)プログラム、昨年からスタートしたAmazon Hubデリバリーなど将来を見据えた3つのプログラムを実施している。地域の人々を支援しながら、何より安全にスピーディーに運んでもらえることが大切だ」と述べた。

受取り方法についても多様化を進めており、「置き配指定サービス」は2023年7月現在、40都道府県で実施し、利用率は75%に達しているという。また、オートロックマンションでの受け取りサービス「Key for Business」を19都道府県で展開、顧客の指定した場所で商品を届ける「自宅外受け取り」についてもAmazonロッカーを42都道府県、約4000台に設置している。

<置き配が全国75%に拡大>
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最後に、2024年問題への対応としてアヴァニシュ代表は、「FCにおいてパッケージを減らし、1台により多くの荷物を減らす努力をしている。また、置き配により再配達が減少しつつある。スピード、利便性については今後、顧客の声に耳を傾けていきたい」と締めくくった。

■今回開設するデリバリーステーションの所在地と開設時期
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