商船三井は7月14日、名古屋港水族館が行うアカウミガメの回遊経路調査に、同社の自動車船「GALAXY ACE(ギャラクシー エース)」が海上輸送で協力したと発表した。
同調査は、北太平洋中部の東端にいるアカウミガメが、海面が暖かくなるエルニーニョの年にはカリフォルニア沖に到達するという太平洋の熱回廊仮説を検証するため、名古屋港水族館が国内外の研究機関と共同で実施するもの。アカウミガメに取り付けた送信機から発信される位置情報から回遊経路を探ることで、絶滅の危機に瀕しているアカウミガメの生態を解明し、保護活動につなげることができる。
商船三井は、同調査の対象となるアカウミガメ25頭の輸送に協力。アカウミガメは6月27日に名古屋港金城ふ頭で自動車船に積み込まれ、現地時間7月11日に乗船した水族館関係者2名によって太平洋上で放流された。