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DNP/高精度位置検出マーカがロボットアームの正確な動きを実現

2023年07月28日/IT・機器

大日本印刷(DNP)は7月28日、同社が開発した物流用ロボット等の動きを高精度に制御する「DXマーカ」を使った東京工業高等専門学校(東京高専)のロボットが、7月13~14日に開催されたコンビニエンスストアの業務を自動化する技術を競う「FUTURE CONVENIENCE STORE CONTEST」の「Stock and Disposal Tasks」で3位に入賞したと発表した。

<商品の陳列・回収を行う東京高専のロボット>
20230728dnp 520x348 - DNP/高精度位置検出マーカがロボットアームの正確な動きを実現

同競技は、デイリー品(日配品)の陳列や賞味期限切れ商品の回収をロボットが行う際の精度とスピードを競うもの。「DXマーカ」は、陳列棚上にある商品の位置や角度に加え、賞味期限などの商品情報を検出・認識するため、商品に装着された。

競技に使用した「DXマーカ」は、位置検出マークでは比較的小さいサイズとなる10×10mmと20×20mmの2種類で、おにぎり等の小さな商品にも装着可能。精密な印刷技術を用いた製品のため、小型でも商品の位置や角度等を高精度で検出することができる。

今回の競技では、賞味期限が切れた商品と新たに陳列する商品に「DXマーカ」を装着することで、ロボットが商品の位置や角度を的確に把握し、正確なハンドリングを実現した結果、効率良くタスクを遂行することができ、3位に入賞した。

<DXマーカが装着された商品(黄色の丸枠内がDXマーカ)>
20230728dnp1 520x386 - DNP/高精度位置検出マーカがロボットアームの正確な動きを実現

「DXマーカ」は厚さが0.7mmで、正方形の外形の1辺が10~80mmのガラス基板製品。DNPのフォトリソグラフィ技術でガラス基板上に±数μmの精度でパターニングしたもので、画像処理ソフトとカメラを活用し、角度±1度以下の精度でセンシングすることができる。

荷運び用パレット、倉庫の棚、建物のドアなどの位置を特定したい場所の他、自動搬送機器、ロボット、ドローンなどの無人移動体に「DXマーカ」を装着し、建物や無人移動体の本体に着けたカメラでマーカを読み取ることで、対象物の位置を高精度に検出することが可能。

また、「DXマーカ」には固有のIDデータが埋め込まれており、専用の画像処理ソフトで読み取ることができるため、比較的低コストで対象物の動きをデータ化して管理・解析することができる。

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