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ClipLine/第一貨物が動画マネジメントシステムを全拠点に導入

2023年08月01日/IT・機器

ClipLineは8月1日、第一貨物が全71拠点で動画マネジメントシステムのClipLineを導入し、ドライバーの教育強化や従業員約4500人の情報共有インフラとして活用していると発表した。

第一貨物は1941年の設立以来、全国に広がるネットワークを活かした特別積み合わせ輸送を中核事業とし、企業間物流を支えてきた。輸送の安全と品質の向上を追求し続け、自前の研修施設での集合研修や、先輩が付いて教える OJTなどのドライバー教育制度を設けている。

特別積み合わせ輸送では、安全運転はもとより、定型の箱物だけでなく、ドラム缶や袋物、パレット物など様々な形状の荷物を取り扱い、どんな荷姿にも対応できるよう、輸送品質保持について多くの知識や技術習得が必要となる。そのため、さらなる生産性向上や教育制度の体系化を企図し、ClipLine の導入に至ったもの。また、ドライバーだけでなく、全社・全拠点の従業員が活用する情報インフラとしても活用する。

<積み付けに関する動画。手軽に見られるよう 30秒程度におさめている。>
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<追突事故を防止するための運転実況動画。45秒>
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コンテンツ数は約700本。ドライバー向けの教育動画を中心に、全社に向けた社長からのメッセージ動画や部門ごとに異なる業務関連動画があり、各自に適切なコンテンツが配信される。なお、ドライバーはパソコンの他、業務端末(スマートフォン)で視聴するが、業務の隙間時間で手軽に学習できるよう、30秒~1分程度の短尺動画が中心になっている。

運転職(ドライバー)向け初級研修では、保護材、荷役器具の取り扱い、荷扱い、積み付け、フォークリフト操作や走行時に関する注意点など。運転職向け一般研修では、安全確認/喚呼運転、トラックの構造、車両の保守など。その他では、社長からのメッセージ、営業職向けビジネスマナー、ロジスティクス部門作業手順などがある。

第一貨物経営企画部の檜野 健一郎次長は、「当社は新人・中途採用のドライバーに対して、運転技能訓練コースを備える自前の研修施設での集合研修やOJTを中心に、安全運転や輸送品質の知識・技能習得など当社のドライバーとして必要な社員教育を行っていますが、先輩からの口伝や紙ベースのマニュアルによるものが多く、教育の面でバラつきが生じることが課題でした。特に若年層には動画による教育が有効であることから、業務の隙間時間に負担なく学習ができるClipLineの導入により、集合研修を補完し、教育内容の均一化と学習機会の不足を補うことで、ドライバーとしての更なるレベルアップはもとより、教える側の負担軽減をはかっている。また、ClipLineで社長のトップメッセージや好事例の動画をスピード感を持って全社に配信したり、新しく追加されたアンケート機能を活用してこれまで紙ベースで行っていた社内調査を実施するなど、より一体感のある組織の構築に向けて、社内情報インフラとしても積極的に活用しています」と述べている。

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