第一貨物は1月23日、日本政策投資銀行(DBJ) が実施する「DBJ健康経営(ヘルスマネジメント)格付」融資制度において、東北地方所在の物流事業者として初めてとなる「従業員の健康配慮への取り組みが優れている」という格付を取得するとともに、その評価に基づく融資を受けたと発表した。
<(左)第一貨物米田社長 、(右)日本政策投資銀行 岡井東北支店長>
審査では、まず健康経営宣言として「安全で適正な輸送をするには、社員が第一」を掲げ、人事部を中心に各事業所に配置する健康経営担当者と連携した社内横断的な健康経営推進体制のもとで健康的な食事の提供や腰痛予防体操を実施するなど、事業の継続・発展に不可欠なものとして全社的に健康経営に取り組んでいる点が評価された。
また、重要な健康課題に位置付ける「特定保健指導の利用率向上」に向けて、従業員アンケートの結果を踏まえオンライン面談等を導入し、同利用率向上に繋げているほか、長時間労働削減の実現に向けて、「1人1日5分の残業時間削減」という具体的な目標を設定し、社内業務効率化だけでなく、取引先との出荷最終締め時間の前倒し調整や、提携会社との共同配送の実施など、社内外の関係者を巻き込みながら、実効的な施策を展開している点も挙げられた。
さらに、 「根本的存在理由」、「根底に据える哲学」、「基本的価値観」の3つの理念を制定し、動画を活用したトップマネジメントからのメッセージ発信等を通じて従業員への理念の浸透を図るとともに、新たにエンゲージメント調査に着手するなど、従業員の働きがい向上に注力している点も高い評価を得た。
同社は、今後も従業員の心身の健康維持・増進と、企業成長の同時実現を目指す健康経営の取り組みを通じて、「総合物流サービス」を安定的発展的に提供し続け、顧客のあらゆる物流ニーズに応えるとしている。
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