セイノーホールディングスは9月26日、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出で需要減が懸念される福島県産の水産物等の消費を後押しするため、本社(岐阜県大垣市)の社員食堂での「ふくしま応援フェア」の開催などを企画したと発表した。
<福島県産あおさ揚げ卵焼き出汁甘酢あんかけ丼や、福島県産豚肉の生姜焼きを食べる従業員>
本社の食堂は、フードサービス事業会社であるエームサービスに運営を委託しており、同社が経済産業省や農林水産省などが立ち上げた復興支援の枠組み「魅力発見!三陸・常磐ものネットワーク」に賛同していることから、今回の「ふくしま応援フェア」が実現した。
9月25日に実施したフェアでは、食堂利用者174名の7割近くが福島県産の食材を味わった。今後は月に1回程度開催し、継続した支援を行っていくとしている。
このほか、セイノーグループではセイノー商事が運営するECサイト「ギフト百花」でも東北復興支援の特集ページを10月中旬に開設し、福島県産商品の取扱いも15品以上に増やす。また、毎年1月にセイノーグループの関係者が集まって開催される「セイノーグループ新年互礼会」で提供される会食でも、福島県産の食材を使ったメニューを3割ほどラインアップすることを検討しているという。