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歯愛メディカル/石川で投資額230億円の物流センター竣工

2023年10月02日/物流施設

歯愛メディカルは10月2日、石川県能美市に建設していた「新本社ロジスティクスセンター」が同日竣工し、本社機能を移転したと発表した。

<歯愛メディカル 新本社ロジスティクスセンター>
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「新本社ロジスティクスセンター」は、地上2階建て延床面積5万2734m2で、総額230億円をかけて建設したもの。投資額の一部には、経済産業省による「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」が充当される。

同社は、近年の売上増加とコロナ禍中の感染対策商品・衛生用品の受注増による出荷遅延の発生により、商品保管能力と出荷能力の強化を検討。2020年11月に経済産業省による同補助金の採択を受け、今後の事業成長を中長期で支えるための事業基盤の強化を一層推し進めることを目的として、新センターの建設を進めてきた。

現在、新センターではテスト入出荷を開始しており、12月末までをめどに石川県白山市にある既存のロジスティクスセンターからの完全移転を完了する予定だ。

同社は、同センターの建設でパレット自動倉庫、ADAPT(バケット自動倉庫、日本初導入)、AMR(自動搬送車)等の最新鋭のマテハン設備を導入したことで、作業効率と生産性の向上を実現し、商品の保管能力と出荷能力を現行センターの3倍以上へ高めていく予定。より多くの商品を保管することが可能となるため、これまで以上に顧客からの多様なニーズに応えるとともに、出荷体制の安定化、迅速化を目指す。

また、保管能力と出荷能力が大幅に増強されることで、商品購買や管理、受注などを請け負う「3PL事業(物流受託事業)」の拡大が可能となることから、今後の本格稼働に向けて新たな顧客(提携)企業の募集を開始し、出荷体制の安定化と迅速化とあわせて、物流の「2024年問題」に対しても寄与していくとしている。

BCPの観点では、新センターの立地する北陸地方が、太平洋側での有事の際にも関東圏、中部圏、関西圏等へアクセス可能なため、国民が健康な生活を営む上で重要な製品等の供給の安定化とサプライチェーン分断リスクの低減に寄与すると説明。

また、同センターには災害時用のヘリポートを設置しており、地元の能美市と10月2日付で災害時における避難所としての施設利用に関する協定書並びに物資供給に関する協定書を締結。災害時等には周辺地域の災害対応拠点としての役割を担うとともに、周辺地域への生活必要物資の供給拠点としての役割も担っていくとしている。

■歯愛メディカル 新本社ロジスティクスセンター
所在地:石川県能美市福島町に152
敷地面積:6万5329m2
延床面積:5万2734m2
構造:鉄骨造 地上2階建
保管品目:15万SKU(予定)
投資総額:約230億円
竣工日:10月2日

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